サラノキの花 (2003.5.1)


 日本で初めて咲いた花の写真である。
 たまたまラジオを聴きながら朝の食事の支度をしていたら、「サラノキ」と言う言葉が飛び込んできた。滋賀県の水生植物公園で日本初のサラノキの花が咲いたというのである。サラノキは仏教の3大聖樹のひとつで、日本では「ナツツバキ」と混同されるが、亜熱帯・熱帯地方の高木である。この花については、数年前に花を見たいというお便りを頂き、探し回った記憶がある。あちこちの植物園の温室に移植はされているが、花は咲いたことがないということがわかった。その花が初めて日本で咲いた、これはニュースである。
 結局、仕事を少し後にずらせて、水生植物公園にバスで出かけた。琵琶湖岸の草津から烏丸半島行きのバス(1時間に2本ある)に乗って終点である。水生植物、中でも蓮を集めた綺麗な植物園で、家族連れでも楽しめる。ロータス館の中に温室があって、水生植物と亜熱帯の木々が植えられている。仏教3大聖樹も勿論植えてあった。
 花は予想外に小さく、高い梢に咲いていたので苦労した。幸い一枝だけ低い花を探し当てて、夢中でシャッターを切った。沢山写したものの、ピントが合っているものが少なく、満足な写真は撮れなかったが、日本初ということで許していただこう。
 サラノキ(沙羅の木)の学名はShores robustaで、フタバガキ科である。インド原産とされる。ここをクリックすると、サラノキの説明に飛びます。





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