タケシマラン−竹縞蘭
 Streptopus streptopoides var. japonicus
 2017.7.10(弥陀ヶ原-1900m)、2015.8.2(浄土平鎌沼-1750m)、2005.9.25(西穂高口-2150m)


 立山荘で自然観察のスライド会があり、自然観察員の方が弥陀ヶ原で咲いている花を紹介された。その日の私の収穫は少なかったので、「そんなに咲いていますか」と反問したら、「よく探したら見つかりますよ」と言われたので、翌日はかなりじっくりと探した。お陰で50種近くの高山植物の花を写すことが出来たが、その一つがタケシマランの花であった。花は大きな葉の陰に隠れて下向きに咲くので、見つけるのも写すのも大変である。木道に寝ころんでやっと写したが、ピントがいまいちである。6枚の緑色の花弁が反り返って、6個の雄しべ?と中央に子房が見える。花期は6月で、緑色の実を付け、8月には赤く色付く。
 葉は4−10cmの卵状披針形で、茎を抱かない。葉の大きなオオバタケシマラン、葉の細いヒメタケシマランなどの品種がある。
 学名は Streptopus streptopoides var. japonicusで、ユリ科タケシマラン属の多年草である。中部地方以北の深山の針葉樹林帯に生える。学名をvar.の代わりにsubsp.としているものもある。

弥陀ヶ原で撮ったタケシマランの花(2017.7.10)




 花は6弁。周りに6個の雄しべ、中央に雌しべと子房が見える。


 全体の長さは50cm程度で、あまり大きくない。


 あちこちから小さな個体が成長している


吾妻山浄土平。タケシマランの色づきかけた実(2015.8.2)


西穂高口で撮ったタケシマランの赤い実(2005.9.25)


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