セツブンソウ−節分草 (2008.3.25、2011.2.12、京都府立植物園)
 Eranthis pinnatifida


 孫にセツブンソウを見たいとせがまれて、京都府立植物園を訪れた。3年前の3月に生態園で咲いていたのを思い出したからである。2月なので開花しているかどうか心配したが、ポツポツと咲き始めているセツブンソウを見ることが出来た。
 2−3月に山地の石灰岩地に咲く日本固有種の花である。地下にある塊茎から茎を伸ばし、先端に不揃いに分裂した苞葉を輪状に付ける。その中央から1cm程度の花茎を直立して白い5弁の花を付ける。花弁に見えるのは5個の萼片である。花弁は退化して目立たない黄色の蜜腺となっている。
 学名はEranthis pinnatifidaで、キンポウゲ科セツブンソウ属である。関東地方以西の本州の山地に分布する。




花の間に見える丸い小さな葉は、発芽した子葉。



茎が伸びて開花を待っている。まず輪生葉が開く。


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