孫にセツブンソウを見たいとせがまれて、京都府立植物園を訪れた。3年前の3月に生態園で咲いていたのを思い出したからである。2月なので開花しているかどうか心配したが、ポツポツと咲き始めているセツブンソウを見ることが出来た。 2−3月に山地の石灰岩地に咲く日本固有種の花である。地下にある塊茎から茎を伸ばし、先端に不揃いに分裂した苞葉を輪状に付ける。その中央から1cm程度の花茎を直立して白い5弁の花を付ける。花弁に見えるのは5個の萼片である。花弁は退化して目立たない黄色の蜜腺となっている。 学名はEranthis pinnatifidaで、キンポウゲ科セツブンソウ属である。関東地方以西の本州の山地に分布する。 |