北海道と本州の深山に広く分布する独特の形をした草目である。パッと見がエンレイソウに似ているが、エンレイソウが学名のTrillium通り、輪生する3枚の葉と花被片を持つのに対して、サンカヨウはDiphylleiaとあるように、上下に大小2枚の葉を持つ。上の葉は小さく葉柄がない。 5,6月に茎の先端に数個の白い花を付ける。花弁は6枚である。萼も6枚あるが開花の頃に落ちてしまう。7月にはいると花が落ちて青い実が膨らみはじめ、8月に入ると紫色に熟す。 学名はDiphylleia grayiで、メギ科サンカヨウ属の多年草である。本州と北海道の深山に分布する。 八幡平、2002.8.17 |