オキナグサ−翁草 (2007.6、2011.4.10(翔さん))
 Pulsatilla cernua


 孫達が公園で見付けたオキナグサの写真を送ってくれた。山地ではないが秦野市戸川公園に移植してあったようだ。すっかり毛深くなったオキナグサである。花弁と見えるのは萼片であるが、この萼片にも花茎にも白い毛を密生し、花の後は更に長くなって、果実では翁の顎髭のような長い毛が風になびく。花期は4−5月である。葉は深裂した2回羽状複葉で、地中から直接に生える。写真の左下に少し覗いている。
 6月に出かけたスイスのユングフラウで、2000m付近をハイキング中に綺麗なオキナグサを見付けた。日本のものとは少し違っているが、密生する白い毛は変わらない。
 学名は Pulsatilla cernuaで、キンポウゲ科オキナグサ属の多年草である。本州・四国・九州の山地に分布する。

左下に僅かに根生葉が覗いている



スイス、ユングフラウで会ったオキナグサ(2007.6)


花の散った後は、長い髭状の毛が伸びて、箒を逆さにしたように見える



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