イワカガミとの区別が付きにくいが、乗鞍岳畳平付近で見かけたものは総てコイワカガミだった。2700mの高山になるとイワカガミが育ちにくいのかも知れない。イワカガミに比べると小振りで、特に葉が小さく鋸歯が目立たない。1本に付く花数も少ない。 ロート型の花冠は5裂するが、先はさらに細かく裂ける。雄蘂が5個であるので裂け方と対応している。厚手の葉に艶があって光るところから岩鏡と呼ばれるようだ。花期は6−7月である。 学名はSchizocodon soldanelloides form. alpinusで、イワウメ科イワカガミ属の常緑の多年草。中部地方と奈良県の高山に分布する。 |