コバギボウシ−小葉擬宝珠
 Hosta albo-marginata
 2017.8.11(入笠山-1750m)、2013.7.21(久住山-1350m)、2012.8.16(伊吹山-1300m)


 明るい湿原でよく見かけるギボウシ属の花である。蕾が橋の欄干の上に載る擬宝珠に似ているので花の名前になった。オオバギボウシと比べて葉も花も小型であるが、紫色の花がよく目立つ。葉は長さ10-20cmで、オオバギボウシより細長く、葉脈は窪み、基部は葉柄に沿って細くなる。
 学名は Hosta albo-marginataで、ユリ科ギボウシ属の多年草である。花期は7−8月。h北海道、中部以北の本州、四国、九州の湿地に生える。最近の分類ではユリ科から分かれて、キジカクシ科(Asparagaceae)とされる。

淡紫色の大きな花は下から上に向かって開花する。下の花は枯れ始めている(入笠山、2017.8.11)


コバギボウシの株。葉はつやが無く斜めにたち、葉脈は凹む


群生している。根元の葉は見えにくい


花被片は満開時にはやや反り返る


雄しべ・雌しべの先端は反り返る。


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