イワカガミ−岩鏡 (2009.5.26(六甲高山植物園)、2009.7.8(立山))
 Schizocodon soldanelloides


 イワカガミも、高度を稼いだ後で見ることの出来る特徴的な花である。よく見ると、コイワカガミ、オオイワカガミの区別が付くようだが、パッと見て「オッ、イワカガミが咲いている」と言ってしまう。コイワカガミは花茎に付く花数が少なく(1−5個)、オオイワカガミは葉が大きい。鋸歯もイワカガミ/オオイワカガミの方がコイワカガミよりはっきりしている。イワカガミは花茎が10cmほどで、3−10個の花を付ける。5個の萼片があり、雄蘂も5個であるが、花冠はロート形で先端が細かく裂ける。
 高山の草地や岩場に生えるが、厚手の葉に艶があって光るところから岩鏡と呼ばれるようだ。移植されている六甲高山植物園では5月に咲いていたが、立山や栂平では7月に見た。
 学名はSchizocodon soldanelloidesで、イワウメ科イワカガミ属の多年草。日本全土の高山に分布する。

六甲高山植物園のイワカガミ。5月にもう咲いている(2009.5.26)




立山、弥陀ヶ原のイワカガミ。雨の中なので俯きかげん(2009.7.8)


栂池自然園で写す。これは恐らくコイワカガミ(2004.7.1)



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