クスノキ−楠の木 (2004.5.8、2004.5.12)
 Cinnamomum camphora


 日本の暖地の代表的な木である。特に神社によく植えられ、大切に保存されたものは 巨木に成長している。九州地方に楠の巨木が多く、 鹿児島の 蒲生の大楠は幹周24.2mで、日本最大の巨木である。楠の幹や葉を切ると 樟脳のにおいがするが、楠は腐食や害虫に強く長寿である。蒲生の大楠は 樹齢1500年と言われる。
 クスノキの花は目立たないが、今満開である。近寄ってよく見ると、 つぼみの開いた花には、ちゃんと6枚の花弁と12個の雄しべがある。 クスノキ科の木は、クロモジ、ヤマコウバシ、ダンコウバイ、アブラチャン、 月桂樹などがあるが、いずれも花全体が半透明の黄緑色で、似ていることが解る。
 学名はCinnamomum camphoraで、クスノキ科クスノキ属である。 cinnamic acid(桂皮酸)やcamphore(樟脳)は化学者になじみ深い名前である。
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 よしゆきさんからクスノキの実の写真が届いた。よく似ているヤブニッケイの実と比較して下さい(2009.11.16)。





11月のクスノキの実


クスノキの実(上)とヤブニッケイの実(下)(2009.11.16、よしゆきさん撮影)



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