ケヤマハンノキ−毛山榛の木 (2005.10.3)
 Alnus hirsuta


 秋の上高地を歩いた。まだ紅葉には早かったが、ナナカマドの実が真っ赤に色付いて綺麗であった。梓川に沿って、ケショウヤナギとケヤマハンノキが沢山育っているケヤマハンノキは、高さ10m以上に育つ落葉高木であるが、その葉が可愛く憶えやすい。その名の通り、葉裏には軟毛が密生している。毛の少ないものをヤマハンノキ(var. sibirica)という。
 春4月にカバノキ科に特徴的な茶色の長い雄花を下垂する。この時季には、2cm程度の緑の楕円形の果穂を一杯に付けている。年を越すと果穂は茶色になり、堅果を含んだ果鱗を散らす。
 学名はAlnus hirsutaで、カバノキ科ハンノキ属である。日本全土の渓流沿いなどに分布する。






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