京都府立植物園には、よく新しい木が導入される。昨年の夏に、立ち寄ったとき、それまでに無かった木が北門噴水の近くに植えられていた。近づいて見ると、「イチゴの木」と書いてあった。しかもツツジ科である。もう花はなく、確かにイチゴのようなブツブツのある果実が垂れ下がっていた。 2003年には、浜松フルーツパークでやはりイチゴの木を見つけた。花は3月に咲くとあるが、もう咲き終わったように見える。花芽はアセビに似て、輪生した葉の中央から紐のように下垂している。実は11月頃に赤く熟すが、その頃にも花を付ける2度咲きが多いようである。花は白く、ドウダンツツジやアセビに似ている。 そしてその花をスペインの王立植物園で見た。木も随分大きくて5m程度の高さに育っていた。確かにスズランのような可憐な花である。 学名はArbutus unedoで、ツツジ科である。南ヨーロッパ、アイルランド原産の常緑低木で、unedoは、"I eat one"の意味。果実はジャムや果実酒として食用されるようである。 *********************************************** 橋口さんが、赤く熟した実のなっているイチゴノキの写真を送って下さった。(2009.1、最下段に掲載)。この機会に、多くの画像を2004年に京都植物園で写したものに入れ替えた。 |