昨年春にテキサス州に行ったときに、ピンクのハナズオウが満開であった。
日本のハナズオウよりやや色が薄く、花も小さいが、木はずっと大きかった。 京大農学部植物園の名標にアメリカハナズオウと書いてあったものがこれに当たるようだ。日本で見るハナズオウはchinensisとあるから中国原産である。これに対して、 アメリカハナズオウはcanadensisで、カナダ原産であろうか。ヨーロッパで見られるものは、セイヨウハナズオウ(Cercis siliquastrum)と呼ばれ、こちらは地中海が原産とされる。 ハナズオウは、花の咲く頃にはまだ豆の枯れた鞘が沢山ぶら下がっていることが多く、花の形と共に、典型的なマメ科の木であることを感じさせる。 学名はCercis canadensisで、マメ科ハナズオウ属である。 |