本州でのクスノキやケヤキと同じくらいに、石垣島でよく見るのがフクギと
テリハボクである。どちらも葉肉の厚い乾燥に強そうな木である。常緑高木で、
庭園の背景木としても、防風・防潮樹としても、また、街路樹や公園樹としても
広く使われ、家々の庭にも植えられて濃い日陰を作っている。
フクギの木陰にはいると、とても涼しく感じる。 5−6月に黄白色の花を一杯に付けた後、写真のようなかなり大きな実が育つ。 やがて、実が黄色に熟すと、コウモリがやってきて実を突っつくそうである。 木の下に、黄色のつぶれた実が落ちていやだと地元の人に聞いた。良いことばかりでは 無いようである。 学名は、Garcinia subellipticaで、オトギリソウ科フクギ属である。 沖縄・台湾・フィリピンに分布する。 |