滋賀県大津市坂本の「大将軍神社のスダシイ」 (2019.1.3、奥山さん)


 大学の先輩である奥山先生は、最近十一面観音に凝っておられる。お正月に古寺巡りのツアーで大津市の盛安寺の十一面観音を見に行かれた際に、近くの大将軍神社にあるスダジイの巨木を写して送って下さった。
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 大将軍神社は小さなお社の神社であるが、特異な形をしたスダジイの巨木の方が良く知られている。樹高は14mと低いが、幹周は5.0mあり、スダジイとしてはかなりの巨木である。樹齢は300年以上で、滋賀県の自然記念物に指定されている。特に、このスダジイの幹の様子が独特で注目を集めている。スダジイは老木になると幹に皺がよって独特の風貌になるが、絡み合った根上がりの部分がそれに癒着して特異な形を作っている。
 大将軍神は方位の神であるが、坂本の大将軍神社の現在の御祭神は、大山祗神・岩長姫神である。京都市内にも沢山の大将軍神社があり、北区には大将軍という地名もある。また、横にある生源寺は最澄の生誕の地と伝えられる。
 京阪電鉄石山坂本線の坂本側の終点である「坂本比叡山口」を降りて、西に100m程進むと右手に大将軍神社の入口の鳥居と赤と黒に塗られた板塀が見える。鳥居右側の巨木がスダジイであり、左側の大きな木はムクノキである。

入口鳥居の右側に、特異な幹を持つスダジイの巨木がある。


スダジイの幹と根上がり部分


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