「木々の移ろい」が始まった頃から貴重な投稿をして下さる瀬川さんである。今回はメキシコ旅行に出かけられて、世界最大の幹周を持つ木としてギネスブックにも記録されているトゥーレのラクウショウの写真を送って下さった。どうぞ、楽しんで見て下さい。 ************************************************ この木は「ラクウショウ」あるいは「ヌマスギ」と呼ばれる木で、日本の公園や植物園でも見ることが出来る。水の豊富なところに生え、大きな気根を生ずることでも有名である。さて、トゥーレの木は、最初の写真で見るように、実に大きい。巨大なだけでなく元気でのびのび育っている。巨大な枝分かれがあって、合体木ではないかとも言われている。DNA検査ではどの大枝も同じであるので、同一木のひこばえが合体したものとも考えられる。 板根があるため、幹周の定量性に問題はあるが、2005年当時で36.2mと計測されている。樹高はレーザー計測の結果35.4mと求められた。樹齢も1400-1600年と推計されている。地元の言い伝えによれば、アステカの風の神に仕えた聖職者Pechochaにより1400年前に植樹されたと言われる(Wikipediaより)。 トゥーレのラクウショウを間近に見るためには、10ペソ(ほぼ60円)を払って柵の中に入る。内側にも柵があって、それより中には樹木保護のため入ることは出来ない。瀬川さんは3枚目の写真の解説で次のように木の大きさを表現しておられる。「写真で、木の右側に張り出ているのは板根です。この板根の為に幹周が太くなっています。幹の形は円形ではなく楕円形をしています。板根の張り出ている方向が長辺で目測では12mほど、短辺の方は5m程でした。」 トゥーレはメキシコ南部のオアハカ州にある町で、州都オアハカの西南西10kmの所である。正式にはSanta Maria del Tuleという。 |