大阪府松原市の「日中友好の白松」 (おかりんさん、2023.1.8)


 お正月早々に興味深い木の写真を、松原市のおかりんさんから送って頂いた。松原市の中央公園に植えられているシロマツ(白松、ハクショウ)である。、ハクショウは日本の自生木ではなく中国原産で、滅多に見ない珍しい松である。樹齢が20年を超す頃に樹皮がはげて、写真のようなまだらになり、老木になると全体が青白色になってくる。白松と呼ばれるゆえんである。通常の松は葉が2本に分かれているが、白松は3本になっているのが特徴である。
 松原市の白松は、日中国交回復10周年にあたる1982年に中国から日本各地に送られた白松の苗の一つで、1983年に中央公園に植樹されたものである。その折りに各地に植樹された白松の中で、このように立派に育ったものは少なく、松原市育苗センターの方々の苦労が忍ばれる。現在で樹齢40年超と言うことになる。
 松原市中央公園は、近鉄南大阪線の高見ノ里で下車すると、北東500m程の所にある。松原市役所の西に当たり、その周辺は松原市の文化・スポーツのセンターとなっている。
 なお、白松は高野山の「三鈷の松」、京都の永観堂や藤森神社、京大構内、東京都新宿区の聖徳記念絵画館前等でも見ることが出来る。

白松の全景。


根方の樹皮が美しい。


枝が細かく分岐している。


松ぼっくりは通常の松より少し小さい



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