熱海で伊東線に乗り換えて次の駅が「来宮(きのみや)」である。駅を降りて、少し熱海よりに戻って鉄道の高架をくぐると、そこがもう来宮神社である。本殿の裏手に大楠がある。さすがに大きい。根元から2本の大枝が出ていたが一本は切られて頭をトタンで覆われている。 北側の根元の周囲15m、南側が11mにおよぶ巨木である。樹高は20mで、樹齢2000年と伝えられる。象の足を思わせる重量感と、竜を思わせるうねりが圧巻である。 元々、この神社には5本の大楠があったが、この1本を切り倒そうとすると斧が真っ二つに裂けて切ることが出来ず,残ったものであると伝えられている。木の周囲を一回りすると1年長生きが出来るそうで、私が木を見ている間にも、何人かのおばさんが周囲を回っていった。 ************************************************************ 永らくこの楠を訪れていなかったが、ゆずさんから最新の写真が届いた(2010.3.7)。元気で迫力を維持しているのを見て安心した。ゆずさんはハイキングの折りに、巨木の元気を貰おうと挨拶してこられるとのことで、以前には山高神代桜の満開の写真を送っていただいている。 ************************************************************ さらに12年経った来宮の大楠である。「ikuさん」が送ってくださった。これまでも旅行の度に巨木の写真を送って下さる。嬉しいことだ。巨木は衰えを見せていない。樹齢に比べれば、20年ほどは僅か1%の年月に過ぎないから当然かも知れない。 これまで無かった来宮神社第2の大楠の写真も付いていた。環境庁調査によれば、樹高12m、幹周9.45mとある。かなりの巨木で、樹齢もかなり古そうである。第1位の楠ばかりが目立つ中で、こうして写してもらって喜んでいるかも知れない。 |