しばらくお休みをしていましたが、瀬川さんの九州巨木の旅の続きをご紹介しよう。
まずは、福岡県朝倉町の「隠家の森」です。樹高21m、目通り幹周り18m、樹齢は1500年と称される巨木で、国の天然記念物に指定されている。全国第8位の楠の巨木である。この辺りには朝倉の関があり、夜間にここを通り抜けようとこの木の陰に隠れて夜を待っていた者達がいたことから「隠家の森」と呼ばれようになったと、「越前国続風土記」にある。 朝倉町には、このほかにも楠の巨木が多い、下古毛には「下古毛の大樟」(幹周11.5m)、中宮野には「志賀様の大樟」(同10.0m)、隠家の森の東300mの所には「恵蘇八幡の大樟」(同9.0m)、同じ恵蘇宿で「水神社の大樟」(同8.2m)がある。 JR鹿児島本線の基山駅から出る甘木鉄道に乗って終点で降りる。ここの西鉄甘木バスセンターから朝倉街道経由杷木行きのバスに乗って、菱野まで行く(菱野の次に恵蘇宿という駅が有ればここが近い)。386号線に沿ってさらに1kmほど歩くと恵蘇宿の交差点である。ここを右折して、筑後川に向かう途中、左手に大きな「隠家の森」が見える。 車で行く場合には、大分自動車道の朝倉インターを降りて、386号線を南東に向かう、約4km走って恵蘇宿の交差点に着いたら、後は同じである。 瀬川さんは写真と共に次のような感想を寄せて下さった。「根張りが凄かったです。左側には抱え込まれたムクが写ってます。樹高を見るために、民家と比較しました。」。 瀬川さんの写真はいつもながら迫力があって素晴らしい。 |