栃木県真岡市の「遍照寺のかや」 (2018.5.26、熊ちゃん)


 熊ちゃんが始めて送って下さった巨木は栃木県にある全国第2位の「竜泉寺の大カヤ」だった。2006年のことである。その後も沢山の巨木の写真を送っていただき、カヤの巨木は4本目である。栃木県にはカヤの巨木が多く、竜泉寺以外に覚成院、粟野町、そして今回送っていただいた遍照寺がよく知られている。以下は熊ちゃんによる解説である。
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所在地 栃木県真岡市中2402
幹周り 6.1メートル 樹高 28メートル 推定樹齢 800年
指定 栃木県の天然記念物、とちぎ名木百選

 このカヤは、県道316号線を北進し、右に少し入った中地区、遍照寺の境内にあります。カヤは本堂の前に、堂々と立っていました。ほれぼれする巨体です。奥州伊達氏の祖、中村宗村が植えたと伝えられています。ご住職から「近年、湿った雪で北側の大枝が折れ、樹冠に隙間が出来てしまったが、樹勢はすこぶる旺盛。たくさんの実をつけている」という話が聞けました。
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 遍照寺は14世紀中頃、足利尊氏の四男基氏が創設し、焼失・建立を何度か重ね、16世紀末に現在地に再建された真言宗の寺である。この場所は中村城跡でもあり、周囲に堀の跡がある。寺の本尊である大日如来坐像は1346年作で、県の文化財に指定されている。
 徒歩で行くには、真岡鉄道線の寺内で降りて、西に4kmほど歩かねばならない。寺内駅南の信号を右折して西へ1.5km程歩き、県道408号線を横切って更に西へ1km余り歩くと「中」の集落に入る。南側にこんもりとした森があるがこれが遍照寺境内である。




カヤの全体像


遍照寺入口


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