三重県飯高町の「青田の大カシ」 (2003.7.26、松井さん)


 級友の松井さんから、三重県の青田の大カシの写真を頂いた。スキャナーで取り込んだが、色彩が今一つ上手に出なかった。
 青田の大カシは、樹高20m、幹周7.37mの巨木で飯高町の天然記念物となっている。樹種はアカガシである。アラカシ・シラカシが関東以西に広く分布しているのに比べると、アカガシは東に偏っており、関西以西では比較的少ない。しかし、巨木となると、温暖な西日本に多く、環境庁調査によると、アカガシの1位は島根県佐田町の狭槌神社にある7.85mのものとなっている。2位は広島廿日市の7.70mであるから、「青田のアカガシ」もアカガシとしては10位以内に入りそうである。カシの巨木は圧倒的にイチイガシが多く、上位5位までを占める。ちなみに第1位は大分県清川村のもので、幹周12mである。
 飯高村は奈良県との県境の村である。青田の大カシへは、三重県松阪市と奈良県橿原市を結ぶ国道166号線の、県境にある高見トンネルを三重県側に抜け、直ぐの栃谷口バス停を右折し、山道を走って加杖坂トンネルを過ぎ、道標に従って左折する。


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