谷を隔てて長谷寺を望む素盞雄神社の境内に、奈良県で最大の銀杏の木がある。
どうしたことか、環境庁調査からは抜け落ちているが、
樹高40m、目通り幹周り7.15mの堂々としたイチョウである。県の天然記念物に
指定されている。地元の人によると、
昨年の(室生寺の五重塔を壊した悪名高い)台風で、すっかり枝振りが悪くなった
そうであるが、近づいてみると迫力は十分で、
秋の黄葉がさぞや見事であろうと思われる。 近鉄電車の長谷寺で降りて、まず長谷寺の山門に行く。 山門は駅から続く道の正面ではなく、右手にある。この山門を後ろに見て 川を渡り少しの石段を上がると、左手に素盞雄神社がある。 その鳥居の横にどっしりとイチョウが立っている。 素盞雄神社から谷を隔てて見る長谷寺の本堂や山門は、なかなか風情がある。 眺望を楽しんだら、是非とも長谷寺を訪れたい。 長い回廊を登って本堂の舞台に立つと、奈良の山々が一望できる。 本堂の大きな観音様の穏やかなお顔も印象に残る。お参りを終えたら 門前で「三輪そうめん」に舌鼓を打ち、門前通りをゆっくりと駅に向かおう。 |